今日もぽれぽれ

「ポレポレ」とはスワヒリ語でのんびり、ゆっくりという意味です♡

「生きる」喜び

今日、実家に顔を出すと、ついこの間元気に復活したと思われた母が、また床に伏してました。そういえば、ちょうど一年前に母は寝込んでしまったのだよなあと思い出しました。もともと夏に弱い母でしたので、この暑さが少し和らぐ頃、夏の疲れから体調をくずしてしまうのかもしれません。

食欲もなくお腹もこわしているようでした。

これまで、母は寝込んでいてもトイレだけは自力で行ってたので下着と尿もれパッドで大丈夫だったのですが、今日の様子を見て、いよいよ紙オムツだなと思いスーパーで購入し、履き替えさせました。以前は紙オムツはまだいいと拒んでいた母でしたが、今日はすんなりと受け入れてくれたので、助かりました。

兄嫁の話では、どうも昼夜逆転しているようで、夜中に家の中を徘徊しているせいもあって、昼間は疲れて寝こんでしまっているとのことでした。

母の認知症もだんだんと進行してきた感じです。

まだ、私が誰だかわかるだけありがたいけれど、いつか私がわからなくなってしまう日が訪れるのかと思うと不安とせつなさがこみ上げてきます。

 

また、最近は、自分のまわりでいろんなことが起きます。やれ、お孫さんが生まれた、学校に入ったといううれしいお便りがある一方で、親がまたは友人が亡くなるという悲しいお知らせがあったりと悲喜こもごもですが、だんだんと親でなく自分も死ぬ年齢になってきたんだなあと実感させられるようになりました。

私自身はお陰様でとりあえず命にかかわる病気もなく、ああ自分は生かされているなあとありがたい気持ちを感じつつも、これからどう生きるか、どう生きたいか、そんなことも最近よく考えるようになってきました。

今日の漫画は私のまわりの「生きる」ことについてです。

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食欲のない母にオムツを買いがてら、ケーキ屋さんでカスタードプリンを買って帰りました。プリンを見たら、子供のように喜び無心に食べる母があんまり可愛かったので、私はその様子に見とれてしまいました。

別れ際、私はなんだか母が愛しくてたまらなくなり、思わずハグをしてしまいました。

これまでそんなことをしたことはなかったので、母はちょっと驚いた様子でしたけれど、嬉しそうに「今日はありがとう」と言いました。

今の母の毎日は、何の喜びもありません。毎日、寝て起きての繰り返しです。でも、私がギューっとハグしたら、とても嬉しそうな顔で喜びました。

ああ、こういうことでも、母に喜びを与えられるんだなと、今日初めて気づきました。お風呂で抱きかかえた時とはまたちょっと違った、暖かい母の感触が私の腕に残りました。

 

 

ガールズトーク

先週末は、義父のいるケアホームに夫の姪の娘 美人姉妹がやって来て、大変なにぎわいでした。

最近、認知症が進んでいる義父は、子供たちは可愛いけれど、自分との関係性をすぐに忘れてしまいます。しかも、子供たちは、3年もパパの転勤でタイに行っていて、8月に帰国したばかり。行く前はまだ赤ちゃんぽかった子供たちは、幼稚園児と小学生になっていたものだから、義父の頭が混乱するのも無理はないかもしれません。

子供たちは、情緒豊かで表現力もあり、しかもパワフルで、やることも話すこともとても面白おかしい。女の子って、こんなに元気だっかしら?

ケアホーム中に聞こえるくらいの大騒ぎで、面会者がいらっしゃらない他の入所者さんに申し訳ない気もしましたけれども、元気な子供はパワーをくれます。吸い取られるという見方もありますが。。。(笑)

今日の漫画は、そのケアホームからの帰り、駅まで歩いている時の会話です。小学校2年生とは思えないほど、しっかりとした話の受け応えでした。

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「うちのパパも子供っぽいかも」はい、笑えました!

 

仲良しの男の子というのは、幼稚園時代のボーイフレンドのことで、3年間のタイ滞在中も帰国するたびに親公認でデートするような仲良しで、幼稚園児だと思ったら、とってもおしゃれなアクセサリーをバースデープレゼントにもらったりと、最近の幼稚園児事情は私たちの時代とは全然違うのでビックリさせられました。

そんな仲良しのボーイフレンド君も、3年間離れて小学校に戻ったら、なんかよそよそしかったらしく、あんなにラブラブだったのにと、悩める乙女は、まだ7歳です(笑)

大学卒業し社会人に至るまで浮いた噂話ひとつなかった息子のナオキとは大違いですよね。

この帰り道も突然ナオキの話題になり、

「ナオキ君は、いつもあんまり話さなくて、ちょっと暗いわねえ」ですと。

ちっちゃい女の子と話す会話力ねえ、たしかにナオキには難易度高すぎたかもしれません(笑)

去年?我が家にやってきた時、四つん這いになり背中に乗せてあげ、うちわで頭をパンパンたたかれていたナオキ君、ちびっ子ガールズに負けないように、少し男をあげないとね(笑)

 

また、これから、この可愛いちびっ子ガールズとのトークも楽しみな私です。

最高の吉夢

私はよく夢を見る方です。

そんな私なので、あまりに不思議な夢を見ると、ネットで夢占いを調べたりします。けれども、その占いが暗示するようなことが起こったという経験はありません。

玄関から大きなニシキヘビが入ってくるという夢を見た時は、幸運を招くのではないかと宝くじを買ってみましたけれど、全然当たりませんでした。

亡くなったひとが、すぐに夢に出てくる時もあります。

父が亡くなり納骨前に、何故か父が夢に出てきました。父は茶の間で腕枕をして横たわっており、私に向かって「いろいろ世話になったなあ、ありがとう」って言ったのでした。その一言で私は目が覚めてしまったのですが、真夜中に涙があふれ、おいおいと泣いてしまいました。その話を母にしたら、なくなった人が夢に出て声を出してしゃべるとこの世に間も無く生まれ変わって現れると聞かされました。その夢の2ヶ月後に、兄のところに年の離れた三番目の子供が男の子で生まれました。私は、その子は父の生まれ変わりなのかな〜って思ったりしましたが、父と性格も体つきも全然似てません。どこか、他の場所で生まれ変わっていたかもしれませんね。

今日の漫画は、ごく最近の8月27日に見た夢の話です。

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前回、山下達郎のライブの千秋楽ライブのキャンセル待ちチケットを申し込んだことを書きましたが、山下達郎のコンサートチケットは、なかなか取れなくて有名です。

あんなにファンがいっぱいいるというのに、ホールでしかライブツアーをしないので、ファンクラブの人も当選が厳しいようで、ましてやファンクラブに入っていない私がチケットを申し込んでもいつも落選でした。

母や義父のことが少し落ち着き一段落したので、千秋楽のコンサートは長野でしたが、そこだったら新幹線でさっと行けなくないと思い、キャンセル待ちチケットのみを申し込みました。キャンセルが出たとしても、わずかな枚数だと思っていたので、まあ、当たれば奇跡だなと思って申し込みました。

そうは言いつつも、一応、長野のホテルは予約だけしておき、ついでに長野に住むお友達にも連絡して、ライブ翌日に会う約束までしていたのですから、そこは抜かりないですよね(笑)

 

昨年12月に還暦を迎えた私は、これまでは泊まりがけで行きたいと思ったところがあっても、毎日お仕事している家族に、何となく申し訳なくて言い出せませんでした。

でも、今年から、いつか行ける日が来たら行こう、いつか会える日が来たらあの人に会おう、という生き方をやめ、もし家族が許してくれるのならば、いろんな計画を先延ばしにしないで、健康な身体のうちに楽しく生きたいな、って強く思うようになりました。

ひと二人生んで、必死で育て、社会人に成長させたというのは、お金こそ頂けない仕事ですけれど、この世の中に立派に貢献したように思うのです。

そういう意味でも、結婚している奥さんにも定年があっていいのではないかしら?と思うようになりました。夫には申し訳ないですが、今を楽しむことに。そう、還暦後の人生は、ご褒美の時間だと思って、刻々と失われる自分の人生の残りの時間を大切にしたいと思います。

そして、まだ、結婚以来お茶すら入れたことのない夫が、私のいない留守に不便を感じずに、家のことを少しずつ出来るようになってくれたら、さらに嬉しいなと思います。えへへ・・・

 

写真は8月31日ホクト文化ホール 大ホールのポスター前で

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夫の鼻歌

私の夫は、小さい頃から歌がとても好きだったそうです。主人の父が、親戚が集まるような時はよく人前で歌っていたとか。

そんなことから、今の業界に入社したのかと思います。

そして、夫は家にいる時やたらと鼻歌を歌っています。部屋を移動する時、ソファーでくつろいでいる時、まるで人間ジュークボックスみたいです。

しかし、残念なことに、新しい歌は全然出て来ません。ほとんどレコード時代の歌です。特にグループサウンズの歌と加山雄三は夫のもっとも得意とする歌なので、リピート多いです(笑)

再婚した当初、夫は「GS友の会」と称して、グループサウンズの歌が大好きな仲間と集まって、よくカラオケ大会していました。私も一度招待されておじゃまさせていただいたのですが、私としてはけっこう古いと思えるスピッツ空も飛べるはずを選曲に入れたら、曲のイントロがかかりタイトルがディスプレイに出た途端「おい、誰だよ、こんな新しい曲入れたやつは」と言われてしまいました。恐るべし「GS友の会」!

今日の漫画は、そんな夫の鼻歌についての漫画です。

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今年の夏休みは、飛行機嫌いの夫を説得して、沖縄の宮古島に行きました。

期待を裏切らない美しいマリンブルーの海と、島と島をつなぐまっすぐに伸びる長い橋、台風一過の後の宮古島は、お天気も最高で、夫婦ふたりしてのんびりと過ごすことが出来ました。

ところが、東京に戻ってくると、夏らしい夏がどこかに行ってしまった感じで、雨は降るわで、なんだか気分はだだ下がりでした。

ただ、私は、今年の山下達郎の千秋楽ライブのキャンセル待ちに、今年最後の望みをかけているので、縁起をかつぎ、家でずっと山下達郎のCD「Come Along」を流していました。

夫とも、あの宮古島の夏が思い出されるよねえと話しながら。

そしたら、漫画のように「踊ろよ、フィッシュ」を歌い出したのでした(笑)

あらあら、おやおや

うーん、山下達郎は無理ですから。そう夫に言いたいのですが、嬉しそうに歌っているので、楽しい夫だなと思いました。

 

 

子供からの心に残るプレゼント

うちの子供たちは、もう立派な大人になってしまいましたが、今一生懸命子育てに奮闘しているママたちのブログを見ると、ああ、私にもそういう時代があったなあと懐かしく思います。

まだまだ幼いと思っていた子供が、親の普段の様子を観察していて、時に大人びた思いやりのある言葉をかけてくれたり、悲しみや寂しさ、大変さに気づいてくれていたりすると、驚かされます。そう、心も身体も一緒に成長しているんですよね。

日々の生活に追われていて心に余裕がなかったりする時も、子供はしっかりと親をみています。

子供に気を使わせていたりしませんか?

あまりに身近にいる存在だからと、子供の心の声を聞きのがしていませんか?

大人にとっての今は5年、10年先もそう変わらない状況かもしれませんけれども、子供にとっての「今」はまさに今しかないんですよね。

その子供の「今」を、なるべく心に留めてあたたかい言葉を交わしてあげたいですよね。実際、私は、子供の「今」をちゃんと受け止めてきただろうか?そういう反省を込めて、今日の漫画を描きました。

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洗濯物干しのハンガーは、スーパーで安く売っているけれども、強風が吹いたりするとすぐに壊れてしまいます。とくに洗濯バサミはすぐに壊れて取れてしまうので、私はその都度、新しい洗濯バサミを針金使って補修したり、新しいのを買えばいいのかもしれないけれど、どうも物持ちがいいというか、貧乏くさいというか、修理して使うクセがあるんです(笑)

すごく丈夫なスティールハンガーが世の中にあることは知っていたけれども、あの値段を出すのはちょっと、と母子家庭時代はいろいろ我慢することばかりでした。

ある日、「今何か欲しいものはある?」と娘に聞かれたと思うのですが、その時困っていたから「洗濯物干しハンガー」と応えたように思います。

その当時、ロシアの二人組「タトゥ」のコンサートが渋谷であって、そのチケットをプレゼントされた娘は従姉妹とふたりで行くことになりました。

場所が渋谷だったので、コンサート前にあこがれのロフトに行き、なんと私が欲しがっていた頑丈そうな洗濯物干しハンガーを探して買ってくれたのでした。ものすごい人混みの中を「洗濯物干しハンガー」が入っている大きな袋を持ち歩き、家まで運んで、私にプレゼントしてくれました。

「洗濯物干しハンガー」欲しいって言ってたから、ロフトですごくいいのをみつけたよって言われ、胸がジーンと熱くなりました。でも、背の低い娘が渋谷のロフトで「洗濯物干しハンガー」を買ったということが、なんだか笑ってしまうくらいおかしくもありました。所帯じみてますよね?(笑)

でも、今でもとても心に残るプレゼントだと思います。

 

また、息子からのお土産で心に残るものは、山海の珍味です(笑)

軽井沢の林間学校に行くというので、お土産代も含めて一定額のお小遣いを渡したと思うのですが、そのお金を使ってお土産に買ってきたものが山海の珍味の「きくらげたらこ」でした。

薦められたら断れないという優しい性格の息子につけこんで(?)試食からの販売、もう想像できます!唐辛子も入っているので、小学生が食べる食材ではないし、あきらかに、息子を狙ってましたよね、そのみやげもの屋のおばさんは(笑)

まあ、それでも、わざわざ軽井沢まで行って、そういうお土産を親に買ってくるなんて、なんだか息子らしいし、今でもすごく心に残っています。はい「サンカイノチンミ」(笑)

子供と私の楽しい思い出のひとつです。

 

母の老眼鏡騒動

母が我が家に来たついでに、娘の結婚式のアルバムができてきたので見せることにしました。

すると、母はいつものようにメガネケースから老眼鏡を取り出してかけたのですが、なんと、そのメガネがあまりにひどかったので、今日はその時の様子を漫画にしました。

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母は医者で我が家で一番お金を稼いでいたひとなのに、本当に自分のことにはほとんど贅沢をしません。でも、老眼鏡は生活に必要なものだし、それが壊れたならば、家族におしえてくれてもよさそうなものなのに。なんだか、そんな母がいじらしくて、せつない気持ちになり、涙が出てきました。

母を迎えに来た兄のクルマにのせてもらい、大至急メガネを買いにいくことにしました。それまでの度数を調べて、もう少し度を上げたレンズで、視力の具合をみてみたら、カタカナと数字は読めるのに、漢字のところにくると、しどろもどろで全然読めません。当てずっぽうで変な読み方していたら、私の横にいた兄が

「お母さん、認知症が進んで、ついに漢字が読めなくなっちゃったんだね。」と言いました。

私は、認知症が進むと漢字まで読めなくなるの?だとしても、まだ介護認定1の母がそうなるのは早すぎるんじゃないの?って思いました。

すると、お店の店員さんが、では、一番大きい文字の箇所を指差して読めますかとたずねました。

すると、サラサラと読むではないですか。

もう、ビックリ!兄の早とちりでした。脅かさないでほしいです。それこそ、我が家で一番教養あって、一番難しい漢字を読めるのは母なんですから。

レンズの度が決まり、フレームを選んでくださいと店員さんに言われたら、兄がセールになっている一番安いフレームの中から、これがいいよとお母さんの顔にかけてみました。

「ええ?もう少し高いの、買ってあげようよ」と私が言うと

「いいんだよ。これで」と母の顔を見ながら兄が一言

「ほら、お母さん、エルトン・ジョンみたいでいいじゃない!」

って、なんで、母をエルトン・ジョンにしたいのか、意味がわかりませんけれど、紫色のセルのフレームはそれまでかけていた金色の老けメガネよりも可愛いかったので、結局兄の選んだフレームを買うことにしました。

翌日、母のフットケアサービスの方に爪切りを依頼していたので、実家に行くと、母のお布団の横に可愛いメガネケースが置いてあり、紫のエルトン・ジョンメガネが鎮座してました。

お母さん、ちょっとかけてみて、と言ってメガネをかけさせ私が写真を撮ってあげました。写真を見せながら

「これまでのより、可愛くてずっと若々しいね」

と言うと、母はとても喜び、

「これなら、この写真をとっておいて遺影でもいいね」と言いました(笑)

いや、それは、また、考えましょうよ。。。(笑)

 

 

90歳の母とお友達

最近、母は少しずつ復活の兆しを見せ始めました。

一年前は、本当にこのまま母は逝ってしまうのだろうかと、周囲を心配させていましたが、以前もブログに書いたように、娘の結婚式以来、メキメキと元気になり、家の中では歩行器を使って歩くようになったし、一番嬉しく感じていることは、朝起きて自分でお着替えをするようになったことです。といっても特別起きてすることはないので、部屋でお布団のところにいることには変わらないのですが、ちゃんと昼夜区別して、昼間はパジャマを脱いで普段着に着替えるようになったのは、大きな進歩なのではないかと思います。

そんな母をずっと心配し続けてくれた、うちの近所に住む母の親友が、私の家で三人でお昼を一緒に食べましょうよと言ってくださいました。

お友達は重たいのに、わざわざお弁当を買って、キャスター付きのバッグに入れて引っ張りながら、歩いてやって来ました。

今日はその時の漫画です。

ちょっとおかしい二人の関係(笑)

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なんだか、とってもおかしな二人の関係。

お友達は、母が少し認知症になり、コミュニケーションが不得意になって、まわりに気遣い出来なくなってしまったことを、そのまま受け入れてくださり、いや、むしろ「大進歩だわねえ、ヨシコさん。ほんと、素晴らしいわ」とさんざん褒めちぎってくださいました。

90歳になっても、仲良くしてくれるお友達がいるなんて、母は本当に幸せものです。

お友達は、健脚で毎日3000歩を心がけているそうです。帰りはまた歩いて帰っていきました。

私は、母とお友達が我が家で楽しい時間を持てたことで、とりあえずホッとしました。さあ、帰宅というところで、ちょっとしたハプニングがありましたが、それは、また次回の漫画で描こうかなって思います。