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今日もぽれぽれ

「ポレポレ」とはスワヒリ語でのんびり、ゆっくりという意味です♡

面接で面接

面接で面接

f:id:poremoto:20151213171151j:plainちょっと自分のことを書いてみたら、意外にも拙い文章を読んで下さる方がいることがわかったので、少し続けて自分のことを書いてみることにします。

大学卒業後1年経っても、まだ版下製作ばかりの日々でデザインをすることが出来ないでいた頃、『ブレーン』という雑誌に、デザイナーと企画と秘書で募集広告を出している企業をみつけました。だめもとで履歴書を送ってみると、試験をするので筆記具を持参して来るようにと言われました。今でいうと第二新卒の就活となるのでしょうけれども、そういう意識は全くなかったのと、どちらかというとデザインをやる会社ってどういうところなのだろうという興味の方が強かったと思います。ですから、何の対策もないまま、何も考えずに指定された日に会社を訪問しました。

 

どういう順番だったかは忘れてしまいましたけれど、難しいテストがありました。普通に読めない漢字の読み、マーケティング用語、英語、あと小論文だったかと思います。私、自慢できませんが国語力が笑ってしまうほどなく、多分、読みテストが白紙に近かったと思います。業界マーケティング用語も勉強しておらず、これもほとんど出来なくて、唯一英語のテストと小論文だけが、まだまともに出来たように記憶しています。会議室に私とまだ大学生の女の子と二人きりでした。覗き込むと、漢字の読みなんて、満点なのではないかと思うほど全部うめつくしていて、やっぱり現役にはかなわないなあと、自分の不勉強を嘆いていました。


試験が終わると、そのままテーブルの片側に座って残っているように言われ、待っていますと、三人の人が入って来ました。面接があるなんていうことを聞いていなかったので、ものすごく驚きました。面接では、会社のやっている業務は入ってからでないと説明できないけれども、とにかく優秀で能力のある人ばかりがいるという話でした。
その後、質疑応答の時間になり、隣に座る女子大学生が
「私は今住んでいるところが遠いので、もし採用になりましたら、家からは通えないと思うんですけれども、自宅通勤でないとダメでしょうか?」
と質問しました。すると、
「何で、そんなことを聞くの?」と逆に聞かれてしまいました。
そこで、またまた、その子が
「一流企業ですと、必ず自宅通勤で一人暮らしはダメと聞いたので(当時の話)」とこたえました。
そしたら、
「うちは一流企業ではないですよ。だから、あなたが一人暮らししようが、同棲しようが、そんなこと全く関係ないです。でも、入社してから、アパートを紹介して下さいと言われても、うちは不動産屋じゃないんだから出来ませんよ。」
と言ったので、隣の女子大生は、自分のした質問にものすごくへこんでしまいました。
それを見て、私は何だか彼女が可哀想に思ってしまいました。私の場合は、テストが完璧にダメだったのを自分でよくわかっていたので、思い切って言いたいことを言って帰ろうと思いました。それで
「先ほどからのご説明で、この会社はとても優秀な方ばかりが働いていて、能力のない人はいらないというお話はとてもよくわかりました。では、皆さんはご自身にどのような能力があると言って、この会社にお入りになられたのでしょうか?そちらからお願いできますでしょうか?」
と逆に質問を投げかけたのでした。すると、前にいた三人が少しあっけにとられ、それから真ん中に座っていた女性が
「一応、私が前に勤めていました会社は名前の知られている企業なのですけれども、やはりまだ今の日本の企業では男女平等とはいかず、女性がいくら頑張っても能力を認めてもらえそうにありませんでした。けれども、この会社では、仕事をする上で男女平等ですので、こういう会社なら自分も一生懸命働けるかと思いました。」とこたえました。そこで、わかりましたと終われば良かったものを、私はさらに言葉を繋げました。
「一生懸命って、今、おっしゃいましたよね?一生懸命働きたいというのであれば、ここにいる彼女も私も同じなのではないでしょうか。でも、先ほどからおっしゃってましたような能力のない人はいらないと言われましても、自分にはこういう能力がある、なんて言える人っていないのではないでしょうか?私は能力というものは未知数のものだと思うんです。今の時点で自分にこういう能力があるということは言えません。ですけれども、もし御社に採用されたならば、一生懸命働きたい!とだけは言えます。」
とこたえたのでした。あー、やっちまった、って思いました。案の定、すごい険悪な空気が流れました。それで、今度は少しくだけた質問をしてみました。
「もうひとついいですか?このあたりは住宅地みたいですけれども、近くにお昼を食べに行くところはあるのでしょうか?」
面接していた三人は、またおかしな顔になり、今度は男の人だったかが
「いい質問ですね。そう、このあたりあんまりお昼に行くところがないんですよね〜。でも、テレビ局がすぐそばにあるので、その近くとかにはありますよ。」とこたえたのでした。

それで質疑応答は終わり、やれやれと思ったら、翌週は社長と専務の面接があると電話で伝えられました。もう終わりだとばかり思っていたら、さらに次なる難関が訪れることになろうとは思ってもみず、次回は少しまともにやらなくてはと心を引き締めて臨みました。そんなこんなで面接も終了し、まあ採用通知が来ることもないだろうと思っていたある日、電話が入りました。
「もしもし、あなたねえ、すごーくテスト、出来てなかったわねー。残念ながら…」
ああ、わかっていますよ、いちいち言わなくても、と次の言葉を待つと、なんと!
「採用します」という不思議な言葉が受話器から聞こえてきたのでした!?

え?残念ながら採用ってなに?

入社してから聞くところによると、三人の面接時にいた女性はとってもとっても優秀なプランナーだったそうです。その方をギャフンと言わせたということで、社長が面白いから採用しようとなったようでした(笑)

まあ、そんなことがありまして、バイトを含めて約1年半で版下製作の会社を辞め、次の会社に再就職したのでした。しかし、実際には、ここからが多難の日々になるのでした。