父の命日に夫婦でお墓参り

夫の祖父母のお墓と、私の実家のお墓は、両方とも巣鴨の染井にあり、しかも直線距離にすると300メートルくらいです。最初両家のお墓に結婚の報告に行った時、私達はその近さに驚いてしまいました。まるで、ここから私達の運命は始まっていたかのようです。

染井墓所の近くは、「おばあちゃんの原宿」として多くの高齢者で賑わっている「巣鴨地蔵通商店街」があります。以前は、そこにある｢八ツ目や にしむら｣に立ち寄り鰻を食して帰るだけでしたが、今日は「とげぬき地蔵尊の高岩寺」と、商店街の入り口に所在する「真性寺」をお参りした後、美味しそうなお店をあちこちのぞいたり、試食したり、パンやお菓子に産直野菜まで買い、何だかこの街にすっかりと馴染んでしまい滞留時間がだいぶ長くなってしまいました。それだけ、私達が年をとったということでしょうか？

その後、神保町に寄り「三省堂」の地下にある「放心亭」でランチをしました。有名な小説家のサイン色紙の下で元文学青年の夫はランチのタンシチューを、私はジャーマンポテトとグリルウインナーを頂いている最中に

「あ、これ、バレンタインデーの前倒しだから」と私が言うと、

「え？そうなの？もっと高いメニューにしてば良かったかな〜」と、夫はちょっと悔しそうにメニューを二度見してました。

満腹になってから、古本屋巡りをしていたら、夫が喜びそうな本『東京江戸　歴史の散歩道』の６冊セットを見つけたので、すぐさま買い、「はい、これ、バレンタインデーのギフト」と私。速攻即決即渡しに驚く夫でした。だって、重たいんですもん（笑）

本当は、明日命日を迎える私の父のお墓参りだったのですが、あちこちフラフラ寄り道してたので、まったく何しに行ってたんだか、って感じでした。