宇宙高齢者ケアホーム
今月、義父が同じ区内の高齢者向けケアホームに入居しました。
今日はその義父に夫とふたりして会いに行って来ました。
まだ入居して2週間ほどですけれども、義父には、今いる自分の居場所がどういうところなのか把握出来ていません。義父は2年前に90才で自分の経営する会社を引退したのですが、どうもそこからきちんと理解出来ていないように思いました。そのため、先月まで通っていたデイサービスも、そして入居したばかりのケアホームも、義父にとっては、新しく経営することになった会社と思っているようです。
夫が何度も今お父さんはここに住んでいるんですよと説明しても、義父は「そんなはずはない、ここは会社だよ。僕はここに住んでいない」とベッドに腰掛けながら強く否定してました(笑)
夫の丁寧な説明でも状況が理解できないことがわかったので、私は逆に義父に「お父さんの会社なんですね。じゃ、ここにはどんな人が働いているんですか?」と聞いてみました。すると、「やっぱりね、技術系の人が多いかな」との応えが。「それで、お父さんはどんなお仕事をしているのですか?」と聞くと「僕はもうそんなにすることなくて、まあ、書類に判を押すくらいかな」と応えました。
義父はこれまでの長い社長業の職責からいまだに解放されていないんだということがわかってくると、私は何だか熱いものがこみ上げてきました。
長らくひとりで会社を経営してきたという義父の尊厳を守ってあげることが、私達家族の出来ることなのではないだろうか、そのためには、義父にどういうふうに対処したら幸せを感じてくれるのだろうか、もう少しじっくりと考えてみないといけないと思いました。
また、最近は私の母もかなり物忘れがひどくなってきて、おっかけ同じ状況が訪れると思います。親とのコミュニケーションの取り方もかなり難易度の高いステージに入って来たように感じます。
昨日から急に漫画が江戸シリーズから宇宙シリーズか?と驚かれたと思います。江戸時代の暮らしを守りたいと住んでいる居住区と、宇宙で暮らしたいと住んでいる居住区があったとしたら面白いかもしれないというふうに考えてみました。
リアルに起きたことを、ちょっと変化球技で漫画にしてみたいと思います。リアルに起きるつらいことも心折れないよう明るく漫画化していけたら楽しいかなって思います。