今日もぽれぽれ

「ポレポレ」とはスワヒリ語でのんびり、ゆっくりという意味です♡

母子家庭時代 「ポルターガイスト現象?」

ひとの生活は「衣食住」が一番基本で、大事なのですけれども、日常満たされた生活をしていると、「衣食住」のありがたみというのは気付きにくいものです。

私が離婚して最初に住んだアパートでは「住」で摩訶不思議な事件が起こりました。

ひとつは、前回のベランダの鉄冊落下事件で救急車が来た話です。

poremoto.hatenablog.com

実はまだ他にも驚くべき事件があり、その代表格を4つご紹介したいと思います。

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①台所珍事件

 

ある日、台所の流し壁面一番右下の角のタイルにヒビが入り割れてしまいました。指でいじると正方形のタイルが1枚ポロリと取れてしまいました。まあ、1枚だしたいしたことはないと、そのタイルを処分して休みました。

明け方だったか、何事かと思うほどのものすごい大きな音がししました。台所の方だったので、扉を開けて様子を見にいくと、なんと、台所の壁面タイルが1枚残らず落下して、流しや床に散乱していたのでした。

一番下の角の1枚がはずれたせいで、壁面タイルの均衡が破れてしまったのでしょうか?子供達も見にやってきて、あまりの事態に笑いがこみ上げてきて、皆で大笑いしてしまいました。バケツに1枚ずつはがれ落ちたタイルを片付け、大家さんに惨状を話したら、信じがたいと言わんばかり大家さんも立ち尽くしていました。

大至急新しいタイルを貼りなおしてもらいましたが、仕事で家をあけなくてはいけない私にとって、職人さんが入るというのはとてもやっかいなことでした。

 

②居間の天井珍事件

 

私達の住んでいた階は、4階建ての3階でした。大雨が何日も続いたある日、寝泊まりしている和室で雨漏りがしました。まさかと思って天井を見上げると、照明器具のあたりがちょうど天井の真ん中へんなのですが、そこがたわんでいて、濡れており、よーく見ると水滴がいっぱいついているではないですか。最上階ならわかるけれど、途中階なのに雨漏り?意味がわからず台に乗り長い棒で天井を突っついてみると、汚れた天井裏の水がビシャっと落ちて来ました。例によって、大至急大家さんに連絡すると、またもや、そんなバカなと言いつつ駆けつけ、私がやったように棒でつっついたら、大家さんはまともに天井裏の汚れた水を顔に受けギャーッとなったのでした。

大家さんが専門工事の人を連れて原因を調べたところ、4階ベランダのサッシ下の隙間から3階天井裏に雨水が入りこんだようで、3階と4階の天井裏の修復とベランダの塗装をやり直しするということになりました。

私達はその雨漏りのする6畳和室で布団を3枚並べて寝ていたのですけれども、ベランダに洗濯機があると邪魔ということで、なんと和室の真ん中に養生シートを敷きズドーンと置かれてしまったのでした。最低でも1週間は修復するのにかかるということで、仕方がないので、子供達だけ実家で寝起きをお願いし、私は4畳半の食卓テーブルの下で寝るという生活になりました。

 

③浴室の壁面タイル事件

 

最初、ものすごい違和感を感じました。浴室のタイル壁面がジワジワと膨らみだしたのです。タイル目地にヒビが入っているわけでもなく、ただ壁面が内部に迫って来たのでした。子供達は面白がって「爆発するんじゃ?」なんて言ってましたけれど、手でコンコンとたたいてみると、タイルと実際の壁面との間に隙間が出来てきて、それがものすごい勢いで膨れ出したのでした。どういうことが原因でなるのかさっぱりわからず、ただ、またここで工事の人が入るのかと思うとウンザリでしたので、しばらく黙って様子を見ていたのですが、空洞の中でセメントのかけらが時々音を立てて落ちているようなので、また台所のようなことが起きたら怖いので、大家さんを呼びました。

大家さんも毎回毎回、本当に信じられないという顔をして、私達の部屋で次々と起きる珍事に首をかしげていました。

 

④謎の浴槽珍事件

 

冬のある日、子供達にお風呂のお湯を入れたから入りなさいと裸にして入れたところ、「お母さん、お湯がまだ少ないよー」というので、どれどれと見に行くとたしかにお湯はまだ少ししか入っていなかったので、私も一緒に入り先に子供達を洗いながら、お湯が溜まるのを待っていました。すると、一定量からずっと溜まっていく気配がないのです。これはおかしいと浴槽のフタを取りのぞくと、あらら、ホーローの浴槽の側面に5〜6センチ程度の大きな穴が空いているではないですか!残念なことにシャワーのないお風呂だったので、湯船のお湯を使うしかなかったのに、お湯が溜まっていないということは、子供達の泡だらけの身体を洗い流せません。大至急私が湯船に入り、側面の穴にまるでヨガみたいな姿勢で足裏でフタをしお湯を溜めて、二人が浴室を出ていくまでずっと足で押さえながら子供達の頭や身体にお湯をかけてあげました。さて、私はどうやって、この状態から身体を洗って出られるのだろうか?しばらく悩んでいましたが、とりあえず今溜まっているお湯が流れ落ちる前に一気に洗おうと塞いでいた足を穴からはずした途端、ものすごい勢いでお湯は流れ出ていき、私が洗い終わるが先か、お湯がなくなるのが先かの競争みたいな感じでお風呂を出たのでした。

翌日、また残念なお知らせとも言うべき大家さんへ連絡すると、大きな穴を見て、最初ハンズとかで塞げるのがないか調べてみますと言っていたけれど、ついに断念して、「同じサイズの新しい浴槽を注文したので、届くまでしばらくお風呂は銭湯にでも行ってください」と言われました。

ある日、会社から帰るとアパートのドアの真ん前に段ボールで包装された浴槽がドカーンと置いてありました。なんで、こんなところに放置してあるのだろうと大家さんに電話すると、なんと本当に耳を疑うようなことを知らされたのでした。

「中にある浴槽と同じサイズを注文したので、今日業者のひとが取り付けに昼間お部屋に入ったんです。ところが、中のお風呂がですね、浴室のドアよりも大きくて、外に出せないんですよ」

「え?どういうことですか?じゃ、あの浴槽はどこから入れたんですか?」

「そうなんですよねー。いったいどうやって入れたんだろうって話していたんですよ。でもまあ、出すしかないので今のはバーナーで焼き切って出そうということになったんですけどね、そっちは解体して出せたとしても、同じサイズの注文した浴槽は、どうやって入れたらいいのかわからないんですよ」

「それで、ドアの外に置いてあるんですか?」

「そうなんですよ。とりあえず、ちょっと考えさせて下さいと業者の人が言ってますので、入口で邪魔ですけれど、そこに置かせてください」

しばらく、ただいまと家に入ろうとする度にドア前に置かれた真新しい浴槽にため息が出て、出かけようとドアに鍵をかける度に浴槽をうらめしく思う日々が続いていました。そして、決断が下されました。

「一応ですね、新しい浴槽の角を4カ所を斜めにカットして転がしながら入れれば、何とか浴室のドアから入れられるのではないかと言っているので、真新しいステンレス浴槽の角を落としてしまいますがご了承ください」との電話が入りました。

ステンレス浴槽の角をカットする?意味がわかりませんけれど、まあ、いつまでもドア前に浴槽があるのはとても邪魔だったので、おまかせしました。

仕事から家に帰ると子供達が大騒ぎしてました。

「お母さん!お風呂、お風呂入ったよ!」

どれどれと浴室に見にいくと、なんと、ステンレスの浴槽の角が本当に斜めにカットされていました。

ステンレス浴槽って、ステンレスカットすると、発泡スチロールの浴槽を荷造り用プチプチのものすごく大きいのでくるんでいるって知ってました?私はステンレスの中があのような構造になっているとは知らず、すごい衝撃が走りました。

そして、斜めにカットしたその部分から、瞬く間にカビが生えて、ああ、きっとステンレスでサンドイッチされた発泡スチロールの中はカビの温床になってしまうんだろうなあと、悲しい気持ちになったのでした。

 

そうそう、この時期、娘が小学校で岡本真夜の「TOMORROW」を習い、音楽会で歌うとか言って家でもよく歌っていたんですよね。

※涙の数だけ強くなれるよ
アスファルトに咲く 花のように
見るものすべてに おびえないで
明日は来るよ 君のために※

 

この歌がねえ、本当に心にささったというか、この歌にずいぶんと励まされました。

 

「明日は来るよ 君のために〜♪」

ってね