今日もぽれぽれ

「ポレポレ」とはスワヒリ語でのんびり、ゆっくりという意味です♡

年齢差のある仲間を作ろう

昨日は近所に住む母の大学時代の親友(以前のブログに登場したひと)のお宅におじゃましました。

彼女はうちの母と同年齢ですが、自分のことはなんでもひとりででき、好奇心旺盛で、これまでもいろんなことにチャレンジして来ました。お華もお茶も油絵も着付け教室もスイミング教室も海外旅行も、いろんなことをやりつくしていました。しかし、どれも仲のいい医師会の友達(女医さんなので)や近所に住む同年齢の友達と一緒にやってきたので、高齢になるにつれて、だんだんと共に楽しむお仲間がいなくなって来てしまったそうです。

うちの母とは唯一おしゃべりするだけの友達でしたけれども、その母ですら、今は毎日家でほぼ寝たきり状態になり、何か話しても反応が鈍く、以前のような会話ができなくなってしまったので、そのことをとても残念がっていました。でも、母のように自宅にいるだけまだましで、その他のお友達は全員老人施設に入ってしまったと、大いに嘆いていました。

そういえば3年前、私が池上梅園をひとり散歩していた時、私の母と同じ年齢で当時87歳のご婦人が一人で散歩していらしたので、お声をかけてご一緒させていただいたことがありましたが、彼女も母の親友と同じようなことを嘆いていました。

彼女の場合は、近所の老人会に入っていたのですが、そのメンバーが毎年ひとり、またひとりと病に倒れたり、認知症になってしまわれたり、名簿管理し諸連絡の係をやっていた彼女も、だんだんと老人会のメンバーと会うのが苦痛になって来たと話されていました。

けれども、あの池上本門寺の急な階段も杖もなく、途中で少し息を整える休憩をとっただけで一気にのぼった彼女の健脚ぶりには、かなり驚かされました。駅前の淺野屋さんでくず餅をいただいている時に、片方の目が不自由なことを話されていましたが、そんなことを全く気づかせることなく、一緒に散歩をおつきあいしてくださり、最後は自分の方が年上だからと葛餅をご馳走してくださいました。

母の友達と、この池上梅園で出会ったご婦人との共通点は、たいへんな健脚であることと、年齢差のあるひととでも楽しく会話できるコミュニケーション能力の高さのように思います。

 

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ちょうど昨日は、OLの体験さんが2名いらしてました。若いひとは身体能力も高く飲み込みも早いので本当に羨ましいです。でも、古武道は普通のスポーツや武道と異なり、やわらかい身体の使い方が大事なので、私のような高齢で身体能力が劣るものでも十分できます。

最近は、身体を動かしていたとしても、あちこちが硬くなってきています。けれども、そのぶん、心と考え方だけはいつもやわらかくして、幅広い年代の方達と接しながら楽しく言葉と身体でコミュニケーションがとれたらいいなと思います。

しかし、こんなゆるい意識で稽古している自分でも参加できる古武道の会があって本当にありがたいことです(笑)