母はいつでも救いの神様
今日は母の入浴日でした。
兄がクルマでうちのマンションまで送ってくれ、私が母を部屋に連れて行き、入浴介助をします。
うちが高層マンションの高いところにあるので、エレベーターで上がると「マサカズ(兄)もお風呂に入っていくんでしょ?」と、なんだか、我が家をビルの中にあるお風呂屋さんと勘違いしている気がします(笑)
最近まだら認知症気味の母の決まり文句は
自分の腕をさすり、浮き出た血管を指差しながら
「みてよ、こんな血管が浮き出ちゃって、もう骨と皮だけよ。骨皮筋子だ」
また、今年の4月に90歳になったばかりなのに
「もう100歳だからどうしようもないね」
はじめ「まだ90になったばかりよ」と私は母の言うことを否定していたのですけれど、繰り返し100歳と言い続けるので、否定せずに最近では母の言うとおり100歳ということにしています。
家庭と仕事を両立させて、なおかつ常にひとの世話まで焼いていた母。
年老いて、だんだんと自分のことができなくなってしまい、良妻賢母だった母のプライドがもしかしたら少しずつ傷ついているのかもしれません。それで毎回同じセリフを繰り返し、子供にやっかいになって生きている自分自身をなぐさめているのでしょう。
今日は母を思って漫画にしてみました。
古い話で恐縮ですが、昭和61年~72年、日テレで一斉を風靡したバラエティ番組「シャボン玉ホリデー」の名物コントの一場面にこんなのがあります。
病気で寝ている父(ハナ肇)に娘2人(ザ・ピーナッツ)がおかゆを作って持って来ます。
「おとっつあん、おかゆができたわよ」
「いつもすまないね、オレがこんな体でなければ」
「それは言わない約束でしょ」
おちは毎回違うのですけれど、同じコントを毎回やっていました。
このコントで年老いた親は子供に面倒をみてもらっていることをいつもすまながっていたんですよね。
このコントじゃないけれど、母もそう感じているのかなあと思いました。
でも、これまでいろいろ心配をかけて世話ばかりかけた母に何の恩返しもできなかったら後悔しまくると思います。今、小出しですけれども、こうやって母親の面倒をみられること、これは本当にありがたいことなんじゃないかと思います。