今日もぽれぽれ

「ポレポレ」とはスワヒリ語でのんびり、ゆっくりという意味です♡

志高い叱咤激励

夏まで元気で家の中を歩くことができた母でしたが、9月のある日、ガクンと体力が落ち、その日を境に、一日のほとんどを横になって眠り続けるようになってしまいました。起き上がれなくなると同時に、飲み食いをほとんどしなくなってしまったので、母はただでさえ痩せていたのですが、みるみるうちに衰弱していきました。

そして、10月の要介護認定の審査の結果が先日出て、ついに昨年の1から4へと三段階も認定区分が上がってしまったのでした。

そんな母をどうするか家族で色々と話し合いました。母は自分が医者のくせに、入院するのは絶対にいやだと、何かあっても延命措置はしないでほしいと一筆したため周囲にも伝えていたので、兄嫁には苦労をかけることになってしまうのですが、私たち家族は、最期まで在宅で母をお世話することに決めました。

地域のケアマネージャーを選んで契約をし、彼女の仲介で在宅医療の医師も決まり、定期的に往診してもらう体制を整えました。

また、これまで私がやっていた母の入浴は、入浴介助サービスを利用することになりました。母の好きな氷川きよしのような若い男性ふたりと、女性の看護師の3人体制で、和室の座敷にシートを敷き、浴槽を運んでやっていただけるので大変ありがたいことではあるのですけれども、私と母との楽しい入浴タイムがなくなってしまい、なんだか心にぽっかりと穴があいてしまったような気持ちです。

母と仲良しの女医さんのお友達にも母の容態を伝えると、ついこの8月にうちでランチをしたばかりだったので、心配し母をお見舞いに来てくださいました。

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お見舞いに来てくださった母のお友達は、私が母の口にジュースを運んでいると、そんなの自分で持って飲みなさい、毎日横になって寝てないでとにかく朝が来たら起きて着替えて、決まった時間に食事をしなさいと叱咤激励モードはんぱありません。

「大学時代の仲良かった友達もみんな死んだり、施設に入ってボケちゃって、もうヨシコさんしか友達残っていないんだから、一緒に生きてもらわなくちゃ困るんだからね!」

私が送っていきましょうと言ったら、「大丈夫よ、ちゃんと駅まで歩いていって、地下鉄に乗って帰るから」とピンシャン歩いて帰って行きました。90歳とは思えないしっかりとした足取りで。

 

友達も母と同じく夫に先立たれ、ひとりで長生きしても寂しいんですよね。特に彼女は一人で暮らしているので。だから、一緒に長生きしてくれる友はとても大切なのです。

母も「長生きするのも楽じゃないのよ」なんて言ってないで、友達のためにも、百歳まで頑張ってもらいたいものです。私も母を介護するために健康でいなくてはね。

 

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