今日もぽれぽれ

「ポレポレ」とはスワヒリ語でのんびり、ゆっくりという意味です♡

神トイレ?

このブログに母の状態を何度も書いてきましたが、今回は喜びの内容です。

まずは漫画を!

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一年前、突然母が寝込んでしまいましたが、栄養点滴の入院という決断をしませんでした。そんな私たち家族に不安が全くないといえば嘘になります。なにせ1日におちょこ程度の水を3回くらいしか飲まなかったわけですから、おそらく母は絶対に脱水状態になっていたと思います。現に尿も排便もほとんどありませんでした。

訪問ドクターから栄養ドリンクを処方していただき、母がその甘い味を気に入ってくれたので、兄がコップ半杯程度上手に飲ませたと思ったら、結局排泄してしまったことがあったため、母の身体が受け付けない時に無理に飲ませるのはよそうということになりました。

そして、私たち家族は母の意志を尊重して、とにかくいやがることを無理強いしない、少し食欲が出て来た時も、とりあえずは栄養は二の次で、母が喜んで口にできそうなものを少しずつ食べたらそれでよしとすることにしました。

そうこうしているうちに、母は少しずつ元気になっていきました。

 

ところで、実家はやたら広い日本家屋で、母の部屋からトイレまでは10メートル近く廊下を歩いていかなくてはなりません。しかも真冬ともなると底冷えする寒さなので、私は真っ先にポータブルトイレを買って母の部屋に設置したのでした。けれども、限られたスペースは寝床の真横しかなかったので、そこにトイレを置くと、母の視界にいつもトイレがあり、目障りで気持ちの良いものではなかったと思います。

 

しかし、母は設置したそのトイレを緊急時以外では使うことなく、いつも寝床から廊下まで匍匐前進し、そこからシルバーカーにつかまり、それを押しながらトイレに行くようになりました。

 

私としては、介護保険で買えることを知らずに定価で購入したトイレでしたので、母が使いたがらないことを心苦しく思っていました。一方、母は母で、日常食事や洗濯の世話になっている兄嫁に、トイレの後始末などこれ以上迷惑をかけたくないと、家族に気遣っていたのでした。トイレまで一生懸命つかまり歩く、そして足腰に少しずつ筋力がついてくると、だんだんと食欲が出てきて、積極的に食べるようになる、すると体重も増え丈夫になってきて、ついには2階まで這い上がって、手すりにつかまって降りれるようにまでなったのでした。

 

たったの一年で、介護認定4から1に三段階も母の状態が回復したのは、そういったトイレ事情もあったのではないかと思っています。そうなると、使う使わないにかかわらず、このポータブルトイレは、寝たきり母を歩けるようにした「神トイレ」だったのでしょうか?使ってくれないけれど、そう思うことにしました(笑)