今日もぽれぽれ

「ポレポレ」とはスワヒリ語でのんびり、ゆっくりという意味です♡

本当のラッキー

自分の身体について考えた時、自分が一番よく知っているようで、実は何もわかっていません。今、自分が口の中に入れて食べたものが、どのように食道を通り、胃に入って消化され大腸を通って身体から出ていくか、なんてことを、自分で意識してやっているひとなんてこの世にいません。

普通に生きているひとは誰しも、食べたいものを食べ、それが自分の身体に及ぼす影響などあまり気にせずに毎日を送っていると思います。私もそのひとりで、好き勝手に飲み食いしている人間でした。

そんな私が今回、大腸内視鏡検査をやることになったのですが、自覚症状があったわけでもなく、区の大腸検診(検便)で陽性反応が出たというだけで、要検査となってしまったのでした。

けれども、この年になると周囲にそういった経験者は多く、皆の話では、ポリープは見つかっても大腸ガンの疑いはなかったという人たちばかりだったので、自分もその部類だろうと、さして心配してはいませんでした。

むしろ、娘の結婚式という人生のハッピーイベント直前に、難聴になってしまった方が、私にとって大きな不安材料でした。私の場合、蝸牛型メニエルという難聴を繰り返す病気で、しかも、最近は治りが悪くなっていたため、結婚式までに治るのだろうかとかなり焦りました。しかし、それも、処方されたステロイドのおかげで(身体には全く合わなくて副作用で苦しみましたけれども)なんとか難聴も回復し、結婚式も無事に終わり、やれやれ、からの、今回の大腸内視鏡検査でした。

 

そして、その内視鏡検査では操作している医師から「全く問題なさそうですね〜」と言われたので、あらためて後日検査結果を聞きに病院に行くまでもないような気持ちになっていたので、予約していた診察日をうっかり忘れそうになったほどでした。

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これまで、私はどちらかというと家族の心配をする立場で、あまり心配してもらう立場ではありませんでした。古武道はやっているし、足腰鍛えるため毎日スクワットもやっているので、家族から私は頑丈な人というふうに思われていました。

そして案の定、医師から大腸に関してはお墨付きをいただいたので、私はすっかりウキウキ気分で、病院近くの人気ラーメン店『饗 くろ㐂(もてなし くろき)』で塩味玉そばを頂き、その後、人形町柳屋でたい焼きを食べながら桜並木を歩いてお花見気分で帰ったのでした。

ところが、夫は内心とても私のことを心配してくれていたようで、家に戻るなりものすごく嬉しそうに「本当によかったねえ」と言ったのでした。あら、そんなに心配していたんだと私の方が驚いてしまったくらい。

ひとは、毎日の「普通」にすっかりと慣れきってしまうものです。でも、この「普通」って、ものすごくありがたいことなんですよね。

ひとを好きになり、その人と結婚し、毎日の生活が「普通」になっていくことは、実はそれこそが本当のラッキー!

そして、毎日普通にご飯をいただき、普通に身体が使えること、それは、もうとてつもなく幸せなこと!

ありがとう、ありがとう!普通の日々!