今日もぽれぽれ

「ポレポレ」とはスワヒリ語でのんびり、ゆっくりという意味です♡

去り行く契約者

夫はジムに行ったりラジオ体操したりというような自分の身体を使って健康管理するというのはやりたがらない人でしたが、口から摂取する健康維持と健康強化のためのサプリメントは大好物でした。

高齢者向けに送られてくるサプリメントのチラシやDMのエビデンス付き広告には、わりかしすぐに影響されてしまうので、「おっ、今度、これを頼もう」なんて電話をかけて注文してしまう人でした。

摂取するタイミングが食前と表示されていると、わざわざ電話で「食事の何分前がいいのか」なんて問い合わせまでしちゃう人。

サプリメントの会社にしたら、正直「いいカモ」でした。

 

 

だいたいサプリメントは身体に衰えを感じ始めた高齢者がターゲットなので、夫がそうなように、電話で一度注文するとずっと継続してくれるパターンが多いのではないかと思います。効果がすぐに現れなくても、飲むことで安心するというか・・・

 

かくいう私も寝つきが悪いため睡眠のためのサプリは色々注文してみましたが、私の場合はAmazonで1回買ってみて、効果なしとわかると飲みかけですぐにやめて、次は買わないので、継続して毎月注文しているのは骨粗鬆症のためのサプリぐらいです。

 

しかし、夫は医者から処方されている飲み薬の他にサプリが色々あるから、夫と旅行に行く時などは、二泊三日分ジャラジャラと容器に入れて用意していきます。ところが、旅行というものは非日常なので、持っていっても結局ほとんど飲み忘れて帰って来るのがおちでした。

 

夫が亡くなっても、連絡しない限りサプリメントは送られて来ます。そんなわけで、夫の葬儀が終わって気づくと毎月発送されてくるサプリが溜まってしまいました。サプリだけでなく、育毛剤までも!

面倒でもサプリメントの会社に電話をかけて解約の手続きをしないと、と連絡してみると、「お電話口の方は奥様でいらっしゃいますか?まあ、この度は・・・」と、さも契約者である夫の死を悼むような、こちらもウルっとくるような言い方で話されるので、こんな時に窓口対応が素晴らしいじゃないかと感激しました。

ところが、1社、2社と電話していくうちに、何故かどこもお悲しみで大変な中をお電話恐れ入ります的な接客文言なのです。そうか、こういうサプリの契約者は亡くなって解約というパターンが日常なので、受け応えはマニュアル化されているのね、と思ったのでした。つまり、契約者の死というものは想定内であって、あちら側にしてみれば、もしかしたら遺族がどうやって解約するのかわからずに商品代金をずっと引き落としできたら、むしろラッキーだったのかもしれません。