今日、サザンが『海のOh, Yeah!!』というアルバムを出しました。
そのアルバムに収められている1990年にリリースした『真夏の果実』という曲を聴いていたら、なぜか昔を思い出して涙があふれてきました。
サザンといえば、やっぱり海。
思い出したのは、はるか昔の胸を焦がすような熱い恋ではなくて、離婚してから毎日必死で仕事をして子育てをしていた母子家庭時代のある夏の日でした。
いろんな夏の思い出があったはずなのに、テレビから『真夏の果実』が流れたら、何故だかすっと子供たちと過ごしたあの夏の浜辺を思い出しました。
色違いの浮き輪をふくらませて、浜辺で遊び、プールで泳ぎ、食事をして、疲れ切って眠るという、ごくごく普通の夏休みの旅行の思い出。
どうして、この夏を思い出してしまったのかな。とても不思議です。
ちょっとだけ特別の夏の日、そう、子供たちに夏休みの思い出をつくってあげなくてはと必死でした。気づいたら、そんな自分が一番楽しく幸せな時間を過ごせたのかな。夏休みの余韻にひたることなく、膨大な洗濯物の山を片付け、また元気に仕事に向かったんですよね。なんて、タフだったのでしょう。
いつの時代も、その時の「今」を楽しく生き、自分に対して「大変」という言葉を封印していれば、幸せはそこらじゅうにあったのかもしれませんね。