夫が亡くなった翌日、毎日目にしていた夫の日常着や日用品などを娘に手伝ってもらい大量に処分しました。しかし、それは生活品のようなもので、夫に毎日のように届く郵便物やとりあえず捨てないで取っておいた紙資料は山のようにありました。
夫の整理方法は、最近のまだ未読または整理できていない資料や広告・雑誌・新聞記事などは平置きし、大事なものはいくつかあるフォルダーのポケットにしまい、目を通したものは透明ポケットファイル→事務用封筒→手提げ紙袋に入れて、とりあえず捨てずにまとめるというもの。この繰り返しで、いつかまたなんらかの形で必要になるかもしれないというのと、個人情報すぎてゴミとして処分できないという紙の資料が、雑然と家のあちこちに置かれていたのでした。
マンションをリニューアルして、夫のためにそんな資料やらを整理して片付けられるキャビネットや本棚を作り付けで用意したのですが、そんなところには未整理写真やアルバム、単行本や雑誌、旅行で集めたパンフレットや小学校時代に集めたシールとか、また捨てられないいただき物や趣味で買ったものなどからガラクタの類に至るまでが収まっていて、空きスペースが全然ありませんでした。
そういうことで、夫の増え続ける紙資料は、どんどんとリビングダイニングに進出。ちょっとしたデスクワークができるようにと用意してあげたデスク二つはあっという間に紙資料の山が築かれ、私がオーダーして作ったダイニングの飾り棚は、気づくと夫の紙資料が平置きされてしまうのでした。
そんな夫と私の日々行われていた戦い?を漫画にしてみました。
夫の遺品整理をして思ったことは、こんなに処分できないものを抱えて生きていたのかということ。リニューアルした時、本人は断捨離をしてもったいないことをしたと言っていたけれど、それは必要のないレコードと本を買取に出しただけ。本人に関わる沢山のモノや資料は何十年分も保管されていたので、びっくりでした。
でも、私は心を鬼にして、これからもそれらを処分し続けると思うのですが、正直、腰を痛めそうなほど重たく、捨てるのも体力のあるうちにやらないとですね。