そして家族に その29

子供達の世代は、夫や私の世代と比べると、いい言葉ではありませんけれど、「なにくそっ」て思う気持ちが少ないような気がします。仕事でつまずくと、すぐ自分は仕事が出来なくてダメだと思われているんじゃないか、嫌われているんじゃないかとか、仕事本来のやり方や進め方を熟慮しないで、相手からの自分の評価を気にしてしまう傾向に走りがちです。もし本当に相手の評価を気にするのなら、「なにくそっ」って思う気持ちで、また仕事で挽回すればいいのだと思います。

まわりの評価は常に変わります。自分が思うほど、まわりは悪く思っていないし、むしろ評価されていることだっていっぱいあるはずです。

親というものは、子供が運転する人生のコースがやや本来の軌道からずれそうになった時、きちんと気付いてあげられ、どういう言葉でそれを修正して戻してあげるのが最適なのか、一緒に考えて生きているのだと私は思います。最終的には子供が決断したことを応援していくしかないのですけれども、そこに至るまで悩んでいそうだったら、手を差し伸べられるだけの心の距離をいつも保っていてあげたいです。