歯医者でめまい
良性発作性頭位めまい症になった。
文字通りめまい症状を起こすもので、そのめまいは、じっとしているときは起こらず、頭を動かすと特定の位置でめまいが起こるというものである。目の前がぐるぐるするような回転性のめまいで、上を向いてれば天井が、壁を見れば周囲のものがぐるぐると回転するので、甚だ気分が悪くなる。
ネットで調べると
「何らかのきっかけで耳石が剥がれ落ち、半規管のいずれかに入り込むと、中で耳石が動くことでリンパ液の流動が起こり、その刺激でめまいが引き起こされる。本来、体が回転したときに起こるはずのリンパ流動が少し頭を動かしただけで起こってしまい、回転したような刺激の情報が誤って脳に伝わってしまう。」
と言うことらしい。
さらに、更年期の女性が季節の変わり目などに起こしやすいとも言われ、確かに私も更年期時に一度なり、今回で2度目である。以前にかかった時はもう少し若かったせいか、割とすぐに治ったように思うのだけれども、今回は三叉神経が老化で弱っているのか、恐ろしく辛い。
めまいを起こすたびに吐き気と嘔吐、また下を向くとさらに気持ち悪くなり、頭を持ち上げると、また気持ち悪くなり、一晩中めまいと嘔吐で苦しみ、寝返りもめまいになるため、横になって寝るどころではない。枕を高くしてもたれかかる、そんな寝方しかできないで一夜を過ごした。
翌日、耳鼻咽喉科にかかったが、診察中もめまいで悶絶してしまった。しかし、薬が出されたのと、運動療法を頑張ってやってみたら、三日後にはだいぶ楽にはなってきた。
日中は普通に過ごせるようになったので、今日は予約していた歯医者に治療に行くと、あの電動で倒れる椅子に、私の内耳の耳石が反応して、ぐるんぐるんとめまいが。
「すみません、椅子を倒すとめまいがするんです」というと、優しい歯科衛生士さんが「では、ゆっくりと一旦途中で止めて、また倒しますね」
ところが、いざ治療が始まると、先生は容赦ないからグイーンと椅子を倒し、「ハイ、うがいして」というやいなや、グイーンと椅子を起こすので、治療室が回る回る!
歯科衛生士さんが「めまい起こすそうなので、先生椅子を上げる時、途中で一旦止めてあげてください」と言ってくれたのだけれども、先生は椅子を起こす途中で一旦止めてから操作を間違えて、逆にまた倒してしまい、「あ、間違えた」と言って、慌ててまた起こしたものだから、椅子のアップアンドダウンで、私の耳石は大暴れ!
治療の最中、うがいのたびに背もたれが起きたり倒れたりするので、歯医者なのに、ここは宇宙か?と言う感じに脳内がフラフラになってしまいました。