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今日もぽれぽれ

「ポレポレ」とはスワヒリ語でのんびり、ゆっくりという意味です♡

老いにも個性がある

子供が生まれると、母子手帳に記載された発育曲線を判断基準に自分の子供の成長を見守るということを、一般的なら親なら誰しもやっていると思います。

そして人生の終末になってくると、今度は、要介護度の基準で年老いた親の状態を確認するようになってきます。

けれども、子供の成長時もそうですが、人間にはこういった一般的データや数値等の基準だけでは測ることの出来ないものがあったりしますよね。それを個性と呼んだらいいのでしょうか。

母の老いは、腰痛から一気に進行し、毎朝規則正しく起きて着替え食事するという生活は出来なくなってしまいました。けれども、日常生活でそれまで母がやっていたことは、いまだに気になって仕方がないようで、色々と口出ししてきます。


一方義父は、ケアホームで規則正しく日常生活を送っていますけれど、時間・場所・ひとがだんだんと認識出来なくなっています。それでも、会って話をすれば、全く普通だし、ユーモアのセンスもあり、義父の楽しい人格はそう変わってはいません。

たぶん老いも子供の成長と同じで個性があり、それは生き方と言えるのかもしれません。そういった個々の生き方を尊重しつつ介護するというのは、とても難しいことですね。

 

義父のケアホームに訪問すると、テレビの音だけが響くリビングで、入居者の方達が互いに関わるこことなく、部屋のあちこちに座っています。
私達が入っていくと、それまでテレビをボーッと見たり、新聞を読んでいた義父の顔はパッと明るくなりとても嬉しそうな表情に変わります。

最近の私は、義父と一緒に何か面白いことをしようと考え、ゲームを買いまして、それを持って訪問しています。

ゲームは、懐かしの「黒ひげ危機一発」と「ドンケツゲーム」です。

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ケアホームに行き、義父の部屋で夫と私と三人でゲームをするんですが、おかしくて大の大人が子供のゲームで大盛り上がりしてしまいます。

黒ひげ危機一発」では、お父さんに青いナイフを持たせると、樽に向かって真剣な表情でエイって突き刺しました。軽く刺すだけでよいのに、お父さんはグサっと勢いをつけて刺し、その後もしっかり刺せたかガシガシやっています。だから、刺すことに夢中で直後に黒ひげ人形がとんで行っても気づかないのでした。動体視力のせいかしら。そして、お父さんは運がいいのか?悪いのか?続け様に二度も最初の一発目で黒ひげ人形をとばしたのでした。24分の一の確率ですよ。ある意味すごいですよね。

「お父さん、ナイフを刺すと、樽の上から黒ひげ人形がポーンって飛び出すので、この樽の上をよく見ていてくださいね」と私が言うと、やっとゲームの趣旨がわかったようで、その後、夫や私が黒ひげ人形をとばすと「おおーー!」と喜んでくれました。

また、「ドンケツゲーム」での義父は、対戦相手のお尻の動き出しをよーく見てレバーを操作する素晴らしい動きで、無敵でした。

ケアホームを出る時に、スタッフの方が、「お優しいですね」と私達の訪問を喜んでくれました。そういえば、私達が面会している時に他の訪問者に遭遇したことはありません。それぞれご家庭の事情もあるでしょうけれど、ケアホームに頻繁に訪問する家族は案外と少ないのかもしれません。

 

さて、お父さんとはゲームで盛り上がりましたが、実家の母には何をしてあげたら喜んでくれるのだろうと、考えてしまいます。同居している兄嫁が日常は一生懸命お世話をしてくれているので、私が母のために出来ることは、今のところ、お風呂の手伝いと話し相手くらいしか思いつきませんが、話し相手というのも大事なケアかもしれませんね。