今日もぽれぽれ

「ポレポレ」とはスワヒリ語でのんびり、ゆっくりという意味です♡

リタイア後の正しい過ごし方

私は最近、本当に心配しているんです。

何をかって、夫が仕事をリタイアした後の毎日の過ごし方をです。

2年前に鬼籍に入られた作家であり医者でもある渡辺淳一氏はインタビューでこう語っていました。

「とにかく朝起きて夜寝るまで何もやることがない。友達もいない。電話をかける相手もいない。これでは生きていることがむなしくて仕方がなくなる。それはある意味、死ぬほどつらいことですよ。実際そのつらさが病気の誘因になっています。男は忙しくて病気になるのではありません。むなしくて病気になるのです。ウツ病は精神の病としてつらいだけでなく、ガンなど大きな病気の原因にもなるのです。昔は、寿命が短くて、六十歳で退職したあと、それほど長生きしなかったから、むなしさを感じていたとしても、それほどの苦痛にはならなかった。しかし今は平均で八十歳まで生きるわけです。こうした孤独のなかで、定年後二〇年間、過ごさなければならない。

とくにサラリーマンという職種の問題に限っても、男が孤独になるカラクリを説明することができます。サラリーマンが企業のなかで出世をするということは、 友人を振り捨てることでもあるのです。もし同期で入社した仲間を親友とするならば、その親友を振り切ることが会社内での地位を上昇させることになるのです。だから五十歳にもなって社内に友人がたくさんいるような人は、出世していないということを意味します。そう考えていくと、会社のなかで一番孤独な人 は、一番出世をした社長ということになる。つまり一番仕事に励んだ人が一番孤独になる。サラリーマンというのは、そういう過酷な宿命を背負った、ある意味 で非常にシビアな職業でもあるわけです。」

~「中央公論」 2010年12月号掲載

夫もサラリーマンで、私から見たら、仕事一筋の人間ですから、とても心配です。そんな私は、最近サラリーマンをリタイアしたひとが、毎日をどう過ごしているのかしらと、積極的に聞いたりしています。すると、意外にも、趣味を持ってアクティブに活動しているひとが多く、ビックリします。そういう方達は、リタイアする前から色々と活動していたんですよね。なるほど〜と納得してしまうのです。

さてさて、夫はいまだに現役ですけれども、私はジワジワっと、モチベーションをかけようと、散歩必読書を買ったり、落語に連れだしたり、しているんですけどね〜(笑)

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