今日もぽれぽれ

「ポレポレ」とはスワヒリ語でのんびり、ゆっくりという意味です♡

病と老いは気から

健康で長生きするということ、それはなかなか難しいことです。

昨年、92歳になる義父は認知症でケアホームに入所し、89歳になる実家の母は9月から寝込むようになってしまい、二人ともそれまで本当にしっかりしていたのですが、老いは一気に来るものなのですね。

この歳になると、年末は喪中のお知らせが増え、さすがに健康で長生きしている親の方が減ってきているのは事実ですが、自分の親にだけはなんとかいつまでも元気でいてもらいたいと思ってしまいます。

私の実家は、昔ながらの古い家なので、真冬になると家にいても冷え込みが厳しく、寒い廊下を歩かせて、真北で足場の悪い浴室で母を入浴させることは不可能だと判断しました。そこで、兄とよく話し合い、兄にクルマで母を連れてきてもらい、私がひとりで母を入浴させるということになりました。

私は浴室に専用の椅子を置き、また更衣室にも椅子を置いて手すり代わりにつかまってもらえるように工夫をして、最近ようやく上手に入浴させることができるようになってきました。

ただ、一昨年くらいから母は自分で足の爪を切ることをやめてしまったので、恐ろしいほどの巻き爪になっていて、そればかりは私ではどうすることもできなくなっていました。

インターネットで色々と調べたら、実家のすぐ近くにフットケアサロンがあり、電話してみると出張もお願いできることがわかりました。ドイツ式の爪切りで爪をカットした後、歯医者さんみたいな水の出る小さいドリルで爪を削ります。いわゆるネイルサロンのお手入れとはちょっと違います。こういうサービスを知っているのと知らないのとでは、年老いた母のQOLがずいぶんと違ってきますよね。

今日は、先日、我が家で入浴介助して、その後実家で訪問フットケアを受けた日の出来事を漫画にしました。

寝たきりになって、すっかり考え方がネガティブになり、お世話をしていると常に自分はもうダメだと言い続けていた母だったのですが。。。

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じゃーん!

氷川きよし様には、本当にパワーを頂いております。夜は早く寝てしまう母ですが、この間の紅白歌合戦も、氷川きよしはトリのひとつ前だったので、母は頑張って最後まで見ていたそうです。氷川きよしのことになると、自分の寝たきりの生活をすっかり忘れてしまうし、孫の結婚式よりもパワーのスイッチが入ります!まったく、恐れ入ってしまいます(笑)

結婚式も、明治座の公演もどちらも行けるといいですね。

ミッションインポッシブル

唐突ですが、結婚というものをひとはどこで意識するのでしょうか?


それは「結婚式」だというひとが多いかもしれませんが、お役所に提出する「婚姻届」を出す時に結婚を意識するというひとも圧倒的に多いように思います。
あの「婚姻届」という紙っぺら一枚で、自分の親の戸籍から外れて、新たな戸籍になり、女性の多くは苗字が変わってしまうんですから、それはもう人生の一大事なのではないでしょうか。
男性にとっても、親の戸籍から独立してひとりの女性と同一戸籍になるというのは、人生において重い責任を伴う決断ですよね。

私は娘が結婚すると言った時から、結婚式を挙げるということはあまり想像してませんでした。地味にやればっていう気持ちの方が大きかったです。なんせ、夫も私もちゃんとお式を挙げた方の結婚のがダメになって、ただ婚姻届を出しただけの今の結婚の方が、よっぽど続いているのですから。ですから、入籍するということの方が身の引き締まる思いがしました。夫の名前の横にサインして判を押して、保証人にサインをお願いして、二人で決めた日に区役所に婚姻届を提出すること、それは心配かけ育ててくれた親に対して、これからはこういう苗字で、夫となるひとと共に自分は生きていきます、という意思表明なわけですから、やっぱり人生の最大イベントですよね。ぐっと迫る思いが溢れて来ます。今日の漫画は娘のそんな人生最大イベントの話です。

娘と彼にはどうしてもこの日に入籍したいというふたりの思いがつまった日がありました。だから、私は娘が入籍する何ヶ月も前から、役所で書類はもらってきたのか?と心配してやきもきしていました。なぜならば、娘はしっかりとしているようで、ツメが甘く、国立大学の願書で前後期を同時に出すところを、提出要項をちゃんと読まなかったために、後期試験の願書は前期を落ちてから提出するものだと勝手に勘違いして前期のの願書しか提出していなかったのです。まあ今となっては笑えるけれども、彼女にとっては、思い出したくもないくらいの苦い経験をしたわけです。

かといっても、ひとはそう簡単には変わりません。就活のエントリーシートもいつもギリギリ提出で私たち家族をヒヤヒヤさせていました。

そして、今回の婚姻届も、娘から送られて来たLINEメッセージに私も夫も大慌て。友達に話したら爆笑されて「それは是非『今日もぽれぽれ』にのせないと!」と言われたので、娘は怒るかもしれないけれど、やっぱり漫画に描いておこうと思います。

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この漫画みたいな大騒動があったので、感きわまるタイミングがズレてしまいましたが、娘から婚姻届を二人で持った写真とメッセージがLINEで届いた時は、不覚にも滂沱の涙が。。。出勤前の朝早くに届けを出し、区役所の「ご結婚おめでとうございます」と書かれたボードの前で撮影した記念写真。娘の顔は幸せと睡眠不足が入り混じった顔でしたが、母親としては安堵し感無量でした。
そして、あー、もう苗字が違ってしまったのねー、という寂しさにも襲われました。
沢山の人達があたたかく支えてくれるお陰でこの日があるのだということを、娘も感謝してこれからの人生を素敵な旦那様と全力で築いていってほしいものです。
でも、間際のバタバタは心臓に悪いからやめてほしいです(笑)

お父さんとかるた取り

新年あけましておめでとうございます!

 

突然の思いつきで一昨年の暮れからブログを始めましたが、あっという間に一年以上が経ちました。最近は、更新もさぼり気味ですが、年賀状やメッセージ、また直接お会いした方達から、「ぽれぽれ読んでます」と言わることが多くなり、とても嬉しく思っています。

しかし、新年早々娘からは世間に暴露しすぎだからと例の家族倫理委員会の教育的指導が入りました。でも、このブログはあくまでも「私から見た家族」がテーマのブログです。私自身が、娘であり、母であり、妻であり、嫁であり、妹であり、何年か先にはもしかしたらおばあちゃんになるなんてこともあるかもしれません。そういうふうに、私だけじゃなくて、誰しもが自分の家族の中でいくつもの立場をやっているわけで、そういう私の視点で描いている漫画です。娘もこの先、私と同じようにいくつもの立場を生きていくことになるのですから、こういう漫画があったなあといつの日か楽しく思い出してくれることを祈って描いてます。

そして、前にも書いたかもしれませんが、特に受けを狙って描いている漫画ではありませんので、面白い漫画ではないかもしれません。それでも、そういうことってある、とかわかるなあ〜、という感じで共感していただけたらいいな〜という思いで描いてます。拙い絵ですけれども、少しずつ上達していけるように精進して参りたいと思っております。

みなさまにとって、今年も素晴らしい年でありますよう、そして、ぽれぽれできる一年でありますようお祈りしております。

そして、今年も「今日もぽれぽれ」をよろしくお願いいたします。

 

さて、今日の漫画は、お正月に義父のケアホームに新年のご挨拶に行った時のものです。以前、「黒ひげ危機一発ゲーム」と「ドンケツゲーム」を持っていき遊んだのですが、今回はかるたを持って行きました。かるたといっても、子供のかるたではなくて大人のかるたで、「銀座いろはかるた」です。藤城清治さんの影絵がセンスよくかわいくて、かるたのコピーも銀座にちなんでいるものばかり!銀座好きにはたまらないかるたです。

夫も私も、またどちらの両親も揃って東京育ちですので、私たち家族は、小さい頃から「銀座」という街をこよなく愛して来ました。ですから、家族は皆「銀座」という街に様々な思い出を持っていますので、そんなかるたで遊んだら、少し認知症気味のお父さんも、もしかしたらいろんなことを思い出して喜んでくれるのではないかと期待したのですが。。。

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ちなみに、この銀座いろはかるたのコピーが面白いのです。

い:伊東屋の クリップ 目印スキップで

ろ:魯山人 寿司久兵衛の皿となり

は:はきぞめし 銀座ワシントン 晴れの日に

に:日本初 メンバーズクラブは交詢社

ほ:本さがす ナルニア国は 教文館

などなど。。。

面白いですよね。

 

 

 

 

家庭的だったんだね

大学を卒業し、会社勤めしだしてからの娘は、毎日家と会社を往復しているだけで、家事なんてほとんどせず、たまーに食器を洗ってくれる程度で、家族のためにご飯を作ってくれたことは、あったのか?っていう程度でした。

娘の仕事は、広報という職種だったので、平日だけでなく土日も忙しかったりしたので、家のことで私が用を頼んでもあてにならないし、悪く言えば、全く使えない人という感じでした。

母子家庭時代に娘は、仕事しながら家事も子育てもする私の姿を見ていたはずなのに、こんなに家のことをやらない娘がお嫁にいけるんだろうかと、適齢期になった娘を見ながら、よく夫と心配していました。家事云々ということもそうですが、それ以前に、一緒に暮らすひとへの思いやりというものがないと結婚はうまくいきません。我が家で暮らしていた時の娘は、常に自分のことでいっぱいいっぱいでしたので、そういうところを見ていても、正直、結婚は難しいだろうなと思っていました。

今日の漫画は、娘の結婚後、娘と二人でバレエ観賞に出かけた時のことです。

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この間、高校時代の友達が、子供の結婚式は親の卒業式なんだと教えてくれました。

子供を生んでから、ずっと成長を見届けて来ていますが、いくら勉強が出来ても、それだけじゃ親は不安です。そして、いくら仕事が出来ても、やっぱりそれだけじゃ親は不安です。じゃあ、結婚相手を見つけて結婚出来ればいいのか、っていうと、そういうことでもないような気がします。

もし自分以外に大切に思うひとが出来て、思いやりのある関係が築けたならば、親として、やっと子供をひとり育てあげることが出来たという気持ちになるように思います。

最近、「都民ファースト」という言葉が流行っていますが、妻なら「夫ファースト」夫なら「妻ファースト」という自分よりもまず相手を思う気持ちが芽生えて、そして結婚式を迎えるのであれば、それはまさしく親の卒業式と呼べるかもしれませんね。

最近も娘とLINEで会話したりして、娘が本当に夫である彼を大切に思っているなと感じることが多々ありました。来年の娘の結婚式には、私はようやく親を卒業出来そうです。

母と病院の待合室

この間の私の誕生日に、息子からボーズのワイヤレスのイヤホン(Bose SoundSport wireless headphones)プレゼントされました。ジムの筋トレの時に使えるタイプです。これまで、普通のイヤホンしか持っていなかった私は、その衝撃的な音の良さにかなり感動してしまいました。それと同時に、バッグから取り出す度にコードがいちいちからみあっていたのですけれど、そのストレスからも解消されました。

クールなデザインのイヤホン保管ケースもついていたので、それ以来欠かさず携帯するようになりました。

先日、母を病院の整形外科の診察に連れて行った時、なんと、そのイヤホンがとんでもなく役立ちました。

今日は、ボーズもビックリのシチュエーションで使用されたワイヤレスリモコンの漫画です(笑)

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病院からの帰り道、

氷川きよしがいっぱい見られてよかったでしょ?」と私が言うと、てっきり、大喜びしてくれたと思った母が、病院にいる時間に氷川きよしの番組をいっぱい見逃して、私のあんなちっちゃいスマホ画面でしか見られなかったことを残念に思っていたのには、おかしくて笑ってしまいました。インターネットのユーチューブでみられるというのが、理解できませんものね。

母は、新聞のテレビ欄を大きな拡大鏡を使って、氷川きよしが番組に出ていないかどうかをチェックするのが毎日の日課です。そして、出演番組は、きちんと見逃さずに見ているひとでした。最近、寝たきりになってしまったけれども、その日課だけは欠かさず続けているようで、氷川きよしの番組をいつもいつも楽しみにしているのです。

ここのところ急速に弱ってきてしまった母ですけれども、とりあえずひとつは喜びがあるということに、安堵している私なのです。

 

婚礼衣装の試着に立ち会う

結婚を決めた娘達は、式場選びも自分たちだけでやるということで、ふたりだけであちこちのブライダルフェアに申し込みをして行っていました。

そして、ある日のこと娘から「婚礼衣装選びに行くけど一緒に来る?」というラインが来ました。

うわ〜!花嫁衣装選びだ〜!やったー!!

 

ふたりが選んだ式場はこじんまりとしたとてもいい会館でした。そして、衣装室に入ると、そこはまさしくブライダル一色!ウェディングドレスだらけのお部屋は、別世界です。その日は、和装と洋装の両方を選ぶということでしたが、試着室には他のお客様はいません。家族だけで気兼ねなく御衣装を選べるということで、和気あいあいのムードで始まりました。

最初に和装の打掛から試着してみるということで、床には敷き布が敷かれ、そこに候補となる打掛がいくつかセットされていました。

今日はその時の模様を漫画にしました。私のベクトルが相当ずれていて、立ち会い人にはふさわしくなかったかもしれません(笑)

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そんな感じで、会館の衣装室では花婿さんになる彼とも一緒に楽しい時間を過ごさせてもらいました。ところが、家に戻りスマホで撮影した娘の花嫁姿を見ていたら、急に涙が溢れ出て来て止まらなくなってしまったのでした。

娘は、母子家庭時代からずっと共に生きて来た、ある意味、私の人生の同士です。私の離婚と再婚という親の都合で生活環境が変わり、血の繋がらない主人をお父さんと呼ぶようになり、思春期と重なっていた頃だったし、私には言えない心の葛藤もあったかと思います。それなのに高校受験も、大学受験も猛勉強して、希望の学校に進学し、就職を決めて社会人になってからも、本当によく頑張って来たと思います。

そんな彼女だから、夫も私も娘の結婚は遅くなるのではと心配していたのですが、とってもナイスガイな彼氏と結婚が決まり、嬉しいという一言では言い表せないくらい幸せな気持ちにさせてくれました。彼だけでなく、ご両親までもとても立派で素敵なご家族で、いいお相手にみそめられたことに、感謝の気持ちでいっぱいです。

そう、この日、スマホの写真を見ながらしみじみとこれまでの人生を振り返ってしまったのでした。

 

 

 

両家の顔合わせ

師走になって書くのもなんなのですが、実は、今年のはじめに娘の結婚が決まり、3月には両家の顔合わせをいたしました。

当人達は大げさなことはしたくなく「両家の顔合わせ=カジュアルな結納」ということでやりたいというので、すべて子供達が仕切ることになったのでした。

夫も私も、最初言葉の意味を取り違えていて「ラフな結納」と勘違いしており、すごく気楽に構えていたのですが、ネットでググッてみましたら、「カジュアルな結納」ということでけっこうルール化されているじゃないですか!それこそ、カジュアルなんて嘘八百で、当日の服装や、結納代わりの贈り物のお品を用意することや、けっこう親が気遣って準備しなくてはいけないことが沢山あったのでした。

そして、一番頭を悩ませたのは、カジュアルのレベルでした。

ネットで見ると、カジュアルのレベルもピンからキリまでいろいろとあり、先方に失礼がないようにとあれこれと娘に確かめようとしても、当人達は年度末で仕事に忙殺されており、ラインしても既読スルーだったりして、親としては、とてもやきもきした日々を送っていました。

 

そして迎えた当日、遅刻するという失礼があってはいけないと、私達は現地に30分前くらいには到着していようと余裕を持って出発したのでした。

そもそも私達世代は、こういう大事な日は、待合せに余裕を持つというのが当たり前になっていると思います。ところが、今の子供達は、いつもスマホを使い、待合せ時間から逆計算して出発時間を決めていくせいか、待合せには必ずオンタイムに現れるんですよね。余裕を持って現れたりは決してしないのです。

まあ、遅刻しないわけだから悪くはないかもしれないけれども、両家の顔合わせで、互いに顔を知らないもの同士が先に顔を合わせてしまうというのは、どうにも気まずくて、モジモジしてしまいますよね。

今日はそんな両家の顔合わせの日の漫画です。

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顔合わせまでのバツの悪い時間がありましたけれども、案内されたお部屋では、娘の彼が席順から家族紹介等一生懸命気遣ってくれ、無事に両家の顔合わせをすませることが出来ました。ありがとうございました!感謝します。

また、わが夫も、娘とは実の親子ではないのに、私の娘を経済的にも精神的にも支えてくれ、このように嫁がせる親としての役割を立派に果たしてくれたことを、本当に感謝したいと思います。ありがとうございます!お式もがんばってくださいね。