しばらく漫画の更新ができていませんでした。 それはある人に「こんなことは誰にでも起こることなんだよね」と言われてしまったからです。たしかに、人はいつかは必ず死ぬわけだから、考えたら「死」は当たり前のことで、ことさらそれを漫画と文章でしたため…
今年はとんでもなく危険な暑さが続いてます。 私はこの猛暑で外出する気が起きず、積極的に人と会おうとしていないため、気づくと一週間誰とも口をきいていなかったことに気付かされます。とはいえ、昔と異なりSNSがある時代なので、口をきいていなくても、…
最近やたらと「独居老人」という言葉を耳にします。配偶者や親族と同居せずに一人で生活している65歳以上の高齢者のことらしいですよね。私も夫に先立たれ、65歳以上になるので昨年より「独居老人始めました!」となるわけですが、こんな私に娘が私の抱負を…
最近、私と同じように夫に先立たれた境遇の友達と会ってみたら、とても元気に暮らしていて安心しました。一時は皆喪失感で気持ちが落ち込む日々が続いたかとは思いますが、だんだんと「ひとりの生き方」というものを楽しめるくらいに立ち直ってきたように思…
幽霊を信じるわけではないけれども、私はこの世を去った人の思いというのはずっと残っているように思います。ましてや一緒に暮らした愛する家族のことは、そばで見守っているはずと信じています。 今回描いた漫画に似た出来事の一つや二つ、きっと皆もあるん…
一人暮らしの経験がない私にとって、今の暮らしは考えようによっては快適です。 何が快適になったのか書き出してみると 1自分ひとりなので食事に手が抜ける 2友達を好きに呼んで気楽におしゃべりができる 3外出するにしても夫の食事の心配をしなくて良い …
夫が生きていた時は、私が自分のお金で行く旅行にしても、「飛行機」「素人の運転」「3泊以上の旅行」はNGで許してもらえませんでした。 言い分は、いつも決まって「飛行機は危ない」「素人の運転は危ない」「一般的に奥さんが3泊以上家をあける旅行なんて…
つい最近、生物学者の小林武彦先生のPIVOTを見て初めて「人間以外の生物は老いを経験せずに死ぬ。多くの生き物は、子孫を残すための繁殖行動が終わると同時に生物としての役割も終え、静かにこの世を去る。」ということを知りました。 今回はそれを知った時…
昭和世代の私は家族の写真をよく撮ってはプリントし、フォトアルバムに保管し子供がまだ小さい時などは何度もながめたりして幼かった時分を懐かしんだりしたものでした。 その後は撮るには撮っても写真整理が追いつかず、簡易ポケットファイルに入れたままだ…
夫が亡くなり、今さらながら一人暮らしをしていることを実感する。 最初の結婚で二人になり、子供がひとり生まれて3人、二人目が生まれて4人になり、子連れ離婚してまた3人になり、子連れ再婚して4人になり、娘が自立して3人になり、息子が自立して夫婦…
2024年の最後の月になりました。 今年、夫が逝って以来二度目、私は夫の夢を見ました。一度目がどんなだったか忘れてしまいましたが、今回の夢は朝の起きる前だったので、はっきりと覚えています。 夢の中の夫は何故か最初に出会った頃のように若い姿になっ…
夫と旅行すると、いつも一般的な観光をして、メインは宿で温泉に入って美味しいお酒と食事をするというパターンでした。初めて行くような場所ならそれも楽しいのですが、何度も訪れているような場所だと特に観光することもなく、たまには思い出に残るような…
夫が残した遺言は見つからなかったけれども、夫のスマホ日記に何か残っているだろうかと、日記アプリを開いてみました。夫のプライベートのことは読んだら悪いと思い、「妻」というキーワードで何か言い残していることはないか検索してみました。 すると、17…
夫はジムに行ったりラジオ体操したりというような自分の身体を使って健康管理するというのはやりたがらない人でしたが、口から摂取する健康維持と健康強化のためのサプリメントは大好物でした。 高齢者向けに送られてくるサプリメントのチラシやDMのエビデン…
父が亡くなった時も母が亡くなった時も、ものすごく悲しかったけれども、夫を失った時の悲しみは正直それ以上でした。毎日一緒に生活を共にしていたというのもあるし、そばにいるのが当たり前という感覚もあったので、コロナによる夫の突然の死というのは受…
夫が亡くなった翌日、毎日目にしていた夫の日常着や日用品などを娘に手伝ってもらい大量に処分しました。しかし、それは生活品のようなもので、夫に毎日のように届く郵便物やとりあえず捨てないで取っておいた紙資料は山のようにありました。 夫の整理方法は…
手相占いは信じますか? 手相は、年齢とともに変わっていくものでもあるし、どうかなあとは思うのですが、夫は誰に見てもらったのかはわかりませんが、金運・名誉運・愛情運の3つが叶う幸運の手相なんだと自慢していました。本当にその3つが叶えば最強! …
夫はアートが好きな人でした。 かなり前に義妹が画廊に勤めていて、その時に海外のある作家さんの絵を3枚購入したそうです。ずっと箱にしまって保管していたので、私もよく見ていなかったのですが、当時義妹もその作家さんの絵を購入したそうなので、きょう…
喪中とは、家族や親族などの近親者が亡くなった場合、死を悼んで行動を慎むために設けられた一定の期間ですよね。晴れがましいことは避け、ひたすら故人を偲ぶ期間。わかっていたはずなのに、気がついたら喪中の友達を誘って、浅草演芸ホールに行き、落語で…
">新型コロナウイルス感染症は、令和5年5月8日から「5類感染症」になりました。そういうふうに政府が公言すると、もう以前のような威力を失ったように感じた人は大勢いると思います。あれだけ、感染予防に神経質になっていた夫ですら、友達と二泊三日の…
先日、テレビで松重豊さんが「60歳すぎたら人生のボーナストラック」という話をしていました。ボーナストラック、つまりオマケのようなお得な人生ということですよね。 私は今67歳だから、まさに松重さんのいうボーナストラック真っ最中というわけです。人生…
私も夫もメガネ愛好者です。 年をとると、近視や乱視だけでなく、視力を合わせる力が衰えてくるので、老眼鏡も必要になって作ってみたのはいいけれど、普段使いのメガネと老眼鏡をしょっちゅう取り替える羽目に陥ります。仕方ないので、遠近メガネを作ってみ…
最愛のひとを亡くしたら、しばらくの間、残された者は毎日泣きくれていると思いますか?そんなことはありません。お通夜と葬儀の準備は決めることが沢山あってとんでもなく大変で、お返しもしなくてはならないし。けれども、一番大変で面倒なのはお金に関す…
今年の4月に夫が亡くなったので、お寺から合同新盆のお知らせが届きました。そもそも、夫の家は無宗教なので、お寺にお墓は作りましたが檀家として何も務めていなかったのと、私の実家は神道なので、新盆の経験がありませんでした。 一昨年、義父が亡くなり…
最近、困ったことに、私と同じように夫に先立たれた友達が増えて来まして、まあこれは世の中一般の高齢者の男女比率から見ても、当然と言えば当然のことなのかもしれませんが、なんだか世の殿方には申し訳ないという気持ちになってしまいます。しかし、妻に…
これまで「死」というものを深く考えて来ませんでした。 父や母、義父を見送り、その度に「死」というものを目の前で体験しましたけれども、何故か夫の「死」だけは、あまりにあっけなく逝ってしまったせいもあり、もしかしたら本人が「死」に気づかず身体か…
夫と再婚してまもなく、子供たちから夫の誕生日には何をプレゼントしたらいいか相談されました。再婚するまで独身貴族だった夫は、ブランド品のいいものを身につけていたので、私達のような母子家庭家族だったものがプレゼントして喜ばれるようなものは、な…
亡くなった人の遺品というのはなかなか片付けられないということをよく聞きます。その人が日常身につけていた衣類、使っていたもの、趣味で集めていたもの、そういったものは、すぐに捨てるにしのびなく、しばらく放っておこうという人が多いかと思います。 …
夫が突然いなくなるなんて正直想像すらしませんでした。 なぜなら、夫は退職以来、ほとんど家にいたので、私は毎日一緒にご飯を食べ、一緒に散歩に出たり、また日常の買い物に付き合ってもらったりと、夫がいることが当然という生活を送っていました。 それ…
僕はここにいる その2 家族がコロナ感染したら、家族はやはり移るもので、私も夫と一日違いで見事に感染しました。熱も咳も全て夫と同じような症状になったのに、私だけは重症化せずにすみました。これまで周囲の感染したという人の話を聞くと、皆とりあえ…